三学院

見どころをどのようにアピールできるのか?

 

いつものように山門をくぐると、満開のシダレザクラが目の前に現れました。今年は例年より早く見頃を迎えています。さらにその向こうに目をやると、芝生の中に外国人のカップルが…。たぶん中南米の人だと思います。
私は三学院に何度も足を運んでいますが、境内で外国人を見たのは今回が初めてです。三学院は外国人が少なくない地域にあり、しかもお寺から歩いて十数分のところには外国人が多く住んでいる団地があります。にもかかわらず、今回が初めてなのです。
その外国人カップルですが、芝生の中をズカズカと歩いているところがいかにも日本人参拝客とは違った振る舞いです。日本人は傍若無人に大声で話していても、カメラを手にして所かまわず写真を撮りまくっていても、決して芝生に足を踏み入れるようなことはしません。石畳の上を歩きます。
さて三学院は、これからの時期が面白くなります。春から夏にかけて、いろいろな種類の花がたくさん咲きます。カメラを持った参拝客も多く訪れます。今回外国人を見て「これからの時期、外国人に三学院の見どころをどのようにアピールできるのだろうか?」と考えてしまいました。

 

ボタンも、ツツジも、フジも開花

 

約2週間ぶりに行ってみたら、仁王門が工事中で閉鎖されていて、長屋門から境内に入るようになっていました。適度に改修しながらお寺を維持している様子が見て取れます。
境内で真っ先に目に着いたのは、色とりどりのボタンの花です。まさに見頃を迎えようとしているところでした。さらに散策してみると、ツツジ、アメリカエゴ(ハレーシア)、イエローバード(黄花木蓮)、ツキヌキニンドウ、そして併設の幼稚園の敷地内にあるフジも花を咲かせていました。3月に気温の高い日が続いたためか、今年は全体的に開花が早いようです。三学院では毎年ゴールデンウイークに併設の幼稚園の園庭を一般に開放してフジの花を鑑賞できるようにしていますが、このまま開花が進むとゴールデンウイークより前に花が終わってしまいそうです。

 

総門周辺のコスモスに、それまで知らなかった一面を見た

 

9月中旬の見どころは、総門の周辺に咲いているコスモスです。鮮やかなオレンジ色の花と、馬頭観音などの古い石碑との組み合わせは、境内の花壇にない素朴な味わいがありました。
三学院では特に春から夏にかけて色とりどりの花を楽しめますが、いずれも花壇に植えられて、きちんと手入れされているものばかりです。そんなわけで、ほとんど手が加えられていない花をはっきりと見るのは珍しいような気がしました。私は三学院に何度も足を運んでいますが、それまで知らなかった一面を見たような気がします。
コスモスのほか、総門の周辺にはヒガンバナが咲いていました。地蔵堂に目を向けると、子育地蔵と目疾地蔵にリンゴが供えられていました。また境内には造園業者が入っていて、芝刈りや剪定の作業中でした。いずれも季節を感じさせる光景です。

 

Lisa Aoki

 


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外国人に見どころをどのようにアピールできるのか? 三学院関連ページ

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