飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社

飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社

奈良県高市郡明日香村稲渕698


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飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社記事一覧

奥明日香を舞台に描いた川瀬直美監督の「朱花の月」と言う映画の中でとても印象的に描かれている神社あります。山間の急な石段の上にある小さな神社、調べてみると其の名も「飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社」。それまで自分にとって馴染みのあった神社とはなんだか違う、どこか神秘的に思ってしまったのは、単純に神社の名前が読めなかったからじゃないのかと言われると否定できませんが、緑の中に突然現れる石段と大きな石灯籠、心...

2013年11月初め、待ちに待った明日香に向けて、橿原神宮前駅近くのレンタサイクル屋さんで自転車をレンタル。行き先を聞かれたので件の神社の事を話したついでに、地図には大まかな位置しか書いていなかったので尋ねると、石舞台古墳を過ぎたら、飛鳥川沿いの道があるからその道沿いに行けばいいとの事、石舞台古墳のレンタサイクル屋さんのほうが奥明日香に関しては詳しいから、そこでもう一度確認してとアドバイスをくれま...

橿原神宮前から石舞台まで、藤原京跡の碁盤の目状の街並みを過ぎると、目の前には山、道はゆるゆるとしたのぼりでじわじわと足にキます。それでも石舞台まで比較的すいすいいけたのは途中にある誘惑と寄り道のおかげだと思います。飛鳥落水遺跡を過ぎると、飛鳥寺、酒船石、飛鳥京関連の史跡、もう寄り道はしまいと決めた後に見つけてしまった犬養万葉記念館。石舞台古墳に着く頃にはお昼になっていました。石舞台にあるレンタサイ...

坂田寺跡を越えると、ほぼ飛鳥川沿いの坂道が続きます。ああ、これが万葉集にも出てくる「飛鳥川上坐」というくらいだから、この上流なんだろうなと思いつつ、スピードががた落ちなのでこの先どれくらいかかるのかも分りません。今まで多少土地勘のない所でも「困ったら地元の人に聞く」という手段をとっていましたが、石舞台を越えたあたりから、人がぱったりといない。ちょうど棚田を見渡せる展望台の所が平らだったので、自転車...

翌年の春、奈良に行く機会があったので、懲りずに奥明日香一日サイクリングを再び敢行しました。ちょうど桜の満開と被って、これを見るために前回はゴール未遂でリタイアしたんだ、と思うことにしました。前回の教訓から登りが緩やかな割りにきつい事、行程として石舞台までに結構体力を消費してしまうということを踏まえて、橿原神宮前駅ではなく、飛鳥駅前からレンタサイクルで行くことにしました。これなら高松塚古墳方面から石...

予定では、高松塚古墳の北、天武天皇・持統天皇陵の南を通り、石舞台古墳の南を通り過ぎて飛鳥川沿いに稲渕へ出るショートカットを使う予定でした。橿原神宮駅前出発とは違って、比較的初期から坂の続くコースは藤原京跡の真っ直ぐな道とは異なり、かなりうねっています。昼間(晴天)で方向感覚が狂うのは初めてで、天皇陵を過ぎてしばらく行くと、気がつけばなぜか甘樫の丘の横を登っていました。そんなつもりはなかったのにいつ...

緩い坂を上って、再び訪れた稲渕の風景は秋から春の風景に変わっていて、緑の山の所々に淡い紅色の花をつけた木があるのが見て取れました。道の左側の山にも桜が顔を出しています。そのせいか、秋に来た時は神社の下に到着する頃には消耗しきっていた体力も、遠回りハプニングがあった割にはちゃんと温存されていました。道路の脇に自転車を止めて、いざ飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社へ。山に張り付くように作られている階段は見た...

飛鳥川上宇須多伎比売命神社のある稲渕のあたりまで来ると飛鳥川も山間の谷を走るようになっていて、男綱と呼ばれる綱飾りがかけてあります当然対になっている女綱もあります。五穀豊穣を願って新しい綱を祈願が神式(男綱)と、仏式(女綱)で行われるのだと看板に書いてありました。神道と仏教の儀式が対になっていると言うのはちょっとおもしろい行事だと思いました。そして1月に行われるこの行事を見てみたいという好奇心半分...

ちょうど、飛鳥川沿いの道が終り、川を渡ると、山間に家が少し集まっていて、栢森の集落と言う事がわかります。出迎えてくれるのはレトロな看板のかかった昔ながらのお店。シャッターが下りていたので何のお店かは分かりませんでしたが、ちょっと昭和の映画に出てきそうな雰囲気。家並みは、いわゆる日本の木造家屋が並んでいます。子の集落の中も少し緩やかな坂が走っています。途中の「さらら」という休憩所で神社の場所は確認し...