善光寺七福神の概要
2018/12/16に善光寺へ向かう途中に、立ち寄りました。
この日は、長野駅の観光案内所で、善光寺までの参道についてガイドさんの案内をお願いしたのですが、望めば善光寺七福神の全部を回り、スタンプを押すことができます。専用の台紙は駅の長野市観光情報センターや最初の西光寺で購入することができます。まあ他のものにスタンプを押すこともできるようですが、やるなら専用の色紙があったほうが達成感はあるでしょう。
管理人の場合は、坂東三十三所観音霊場と、秩父三十四箇所を結願した後での善光寺への参拝でもあり、まあ今回、それは控えておきました。
案内をしてもらったのは、管理人一人だけだったので、ガイドさんには、無理しない程度いいですよで、と案内してもらいましたが、結局,恵比寿様の西宮神社を残しました、6つを廻ることになりました。。
ちなみに観光案内所でやっているガイドは、善光寺山門の手前までとか、周辺です。観光案内所のガイドメニューに善光寺の中はありませんでした。
御朱印の専用色紙
御朱印の専用色紙は800円。駅の長野市観光情報センター、西光寺、世尊院、西宮神社で購入できるとのことです。管理人は自分で購入しませんしたが、購入するなら駅の長野市観光情報センターがお勧めです。色紙そのものは変わりませんが、観光地図や飲食店の案内など便利に使える資料が、後のお寺さんや神社などより揃っていると思います。駅から一番近い西光寺までの道も、戸惑わずに行けるでしょう。まあ地図がなくても間違えることは、まずないと思いますけど。
御朱印は各七福神毎に100円です。もし途中の七福神で御朱印がなかったら、なんと西光寺、世尊院、西宮神社で押印してもらうことができるようになっているとのことです。この運用はけっこう珍しいかも。朱印の時間は8:00-16:00。終了はちょっと早めですね。
七福神なのですが、朱印は8つ押せます。もうひとつは善光寺の朱印です。これだけ200円ですね。
今回管理人は、坂東33の納経帳を持ってきており、善光寺の朱印はそちらにいただきますので、善光寺七福神の色紙、朱印は控えましたが、全部揃うとなかなか様になります。以前、東京豊島区の雑司が谷七福神の色紙の御朱印をいただきましたが、やはりそろうとなかなかいいものでした。
寿老人 かるかや山 西光寺
最初に訪れたのは、浄土宗 かるかや山 西光寺。善光寺の参道にそって右手にあります。
絵解きの寺とも言われ、善光寺七福神では寿老人のお寺です。
石の六地蔵や芭蕉、一茶の句碑が印象的です。
眼の前のバス停は「かるかや山」今でこそ平坦でなだらかに昇っている善光寺の参道ですが、昔は川や起伏のある道だったそうです。
かるかや山も昔はしっかり山だったんでしょうね。
尚、お願いすれば、絵解きをやってもらえるそうです。
Tel 026-226-8436
大黒天
次に向かったのは大黒天のお堂。
善光寺への参道からそれて左に曲がります。今日では昭和通りというようですが、このあたりには西山街道(大町街道)があり、大黒天もそれにそって祀られていたとのことです。曲がって進む先には朝日山が正面に見えていました。
朝日山は、参道から見れば西になります。つまり長野市の市街地から西ですね。ここから朝日が昇るわけではありません。
ガイドさんに教えてもらったのは、この朝日山が最初に朝日の当たる山なんだそうです。特徴的な三角といい長野市民にはとても親しまれている山だそうです。
昭和通りにそって今の県庁、中央郵便局、信濃新聞社、長野信用組合本店などがあります。ここが長野県の行政の中心のようです。
西光寺から大黒天のお堂まで、ゆっくり歩いて10分くらいでした。お堂は小さく、また中の大黒様を拝するのもなかなか難しい状態でした。しかしきっと地元の有志の方が小さいながらもよく手入れをされ、そして守っていることが感じられるお堂でした。
秋葉神社 福禄寿 十念寺
大黒天のお堂から善光寺参道(中央通り)に戻る際は、昭和通りから逸れて戻りました。善光寺側に寄った暗渠の上を歩くことになりました。参道へは10丁の位置に戻ります。長野駅は18丁で、仁王門あたりが1丁のようです。
今でこそ暗渠になっていますが、元は川。参道では善光寺7橋という言葉も残っていましので、きっと川もそれだけあったのでしょう。ガイドさんが示してくれたのは、その川が水運に使われていたことを示す石造りの遺構でした。善光寺の参道でそいう遺構が残っているのは、ここだけとのことでした。
10丁から善光寺方面へ少し向かえば左手に十念寺の石柱が見えます。秋葉神社と紫雲山十念寺は、同じ境内ですが、中に入って、福禄寿の説明を読むと、三尺坊福禄寿とありますから秋葉神社のほうが善光寺七福神の場所というべきでしょうね。(三尺坊は天狗、秋葉神社は天狗の神社だったはずです)
Tel 026-233-2449
往生院 弁財天
往生院は、正しくは安楽山往生院得行寺という・・・と案内板にありました。善光寺参道の8丁を過ぎ、右手の権堂アーケードを入ってすぐ左手にあります。
権堂とは、仮のお堂の意味だそうです。1199年には、本堂から御本尊を仮にここ往生院に移していたことから、後のこのあたりを権堂町と呼ぶようになったといいます。精進落し的な目的の店舗が並んだようで、かつては色街、花街のといった感じだったんだろうなぁと思わせます。権堂アーケードには、今でもそういった方面の看板が並んでいました。
善光寺の仮本堂を努めた寺には西方寺もあります。こちらは1615年、1700年に仮本堂になっていますが、先に往生院のあたりが権堂町になっていますから、西方寺あたりは権堂町にはならなかったんでしょうね。
観光案内所のボランティアガイドさんが、そんなところを案内するわけもなく往生院の境内に入っていきましたが、池がありません。弁天様は池が必須だったと思ったんですが今日では池がなくなっています。往生院のお堂には扁額が「蓮池山」とあります。あれ・・・?正式名は安楽山って案内に書いてあるけど・・・。それでも、蓮池というくらいですから、かつては池があったと思われる名前です。かつて善光寺の参道には山や川があったのがなくなってしまったように、きっと池もなくなったのでしょう。
しかし、弁天様には水が必要です。ガイドさんはお堂の裏手の屋根をかけ、固定した瓶があるのを教えてくれました。なるほど・・・。
この善光寺七福神の弁天様は、宇賀神大弁財天。(うがのかみ) 信州で最古の弁天様だといいます。そしてこのお堂、宇賀神大弁財天堂の扉が開くのは年に1回 8月27日のみ。まあ年に1度の御開帳はそれほど珍しくはないのですが、その時間がその日の2時間 10:00-12:00というのは珍しいかもしれません。・・・あとで思いついて確認してみましたが、10:00というのは巳の刻でした。弁天様と蛇って関係性がいわれるから、巳の刻だけ御開帳するという決まりになったんでしょうね。
布袋様 旧 御本陣藤屋
善光寺の参道の丁石 4丁を過ぎ、3丁の手前右手に、THE FUJIYA GOHONJIN 旧 御本陣藤屋 があり、そこに布袋様が安置されています。参道から見ることができます。戦艦大和の最後の艦長有賀幸作中将の生家に伝わったものと言われます。
管理人が通った時は、結婚式で新郎新婦が記念撮影をしていました。ガイドさんが言うには、藤屋やこのあたりでは人気の披露宴の会場だそうです。詳しくは聞きませんでしたが、式そのものは、善光寺で仏前なんでしょうねぇ。
Tel 026-232-1241
恵比寿 西宮神社
残念ながら管理人は、善光寺七福神のうち、恵比寿 西宮神社だけは、行きませんでした。もともと善光寺への参拝がメインの目的で、ガイドさんに案内されるままですたが、時間がおしてきました。
特に善光寺七福神に拘っていませんでしたので、飛ばしてもいいですよと言ったところ、ここ恵比寿 西宮神社だけは飛ばすことになりました。場所は、善光寺参道の丁石3丁をすぎた交差点「善光寺」を右折して少しいけば左手にあります。
Tel 026-235-6633
毘沙門天 世尊院
ガイドさんの案内で、善光寺大本願を経て、仁王門の中に入り、仲見世通りの中程で右の路地を入っていくと、毘沙門天を祀る世尊院がありました。恵比寿様の西宮神社を飛ばしたのに、ここ世尊院は残したのは、毘沙門天というより御本尊の釈迦涅槃像が目的だったのですが・・・。よく見えなかったです。
仲見世通りを右に入る前、参道左手には、旧如来堂跡地と地蔵尊があります。古い善光寺の本堂は如来堂といわれましたがこの場所にありました。このあたりの経緯は、善光寺大本願の宝物殿で、善光寺縁起絵巻を元にした解説で説明されています。管理人は直前に立ち寄らせてもらい見てきましたので、跡地でも興味深く見ることができました。まあ事前知識がないと、普通は跡地なんて面白くないですよね。
Tel 026-232-4724
牛に曳かれて
善光寺七福神としては世尊院、毘沙門天で終わって、善光寺へ向かうのは普通でしょうが、今回管理人は、ガイドさんの案内で仲見世通りにはもどらず、そのまま北上し善光寺の東側、寛慶寺へ行きました。寛慶寺については、そのページで書いていますが、途中の石畳のところどころに、動物の足跡を模した模様があります。ガイドさんによると、ちょっとした遊びココロとのこと。牛・・・なんでしょうね、きっと。
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