御柱(オンバシラ)祭、何年か前に友人に誘われて長野県の諏訪に観に行ったことがあったのですが、すごくパワフルで活気があって熱いお祭りだなと思ったのですが、温泉旅行で偶然訪れた同じ長野県の千曲市でも御柱祭をやっていて驚きました。諏訪のような木落みたいなアクティブなことはしないのですが、3本の柱と船と呼ばれる山車が2日間神社の周辺を練り歩くというものでした。柱と船を引く順番はローテーションだそうです。7年に1度のお祭りなので次回どこの地区が柱なのか船なのか覚えてるのが凄いなと思いました。船はとても華やかに装飾されていて、柱は荘厳なシンプルな飾り付けがされており、男性たちが先端に立って“キヤリ”と呼ばれる唄を歌いながらゆっくり神社までの道のりを人々が柱と船を引いていきます。踊りもあるのですが、伝統的な踊りというのはないようで、それぞれの地区と男女とで踊りが違うんです。演歌だったり歌謡曲だったり、中にはAKB48を踊っているところもあって凄く自由というか、伝統的な祭なはずなのにどこか緩い感じがして観ていて心地が良かったです。最後に神社に柱を奉納するのですが、大きな木の柱を3本も立てるのですから大仕事ですね。と地元の方に話しかけたら、土木作業をやっている人は大活躍なんだよ。とおっしゃっていて「なるほど」と思いました。それぞれが自分の分担をわかっていて自然と調和しながら祭ができてるんだなと思いました。楽しいだけが祭じゃなくて人間の生活に繋がっている部分がある。祭って素晴らしいと改めて思いました。
あいら (30代女性) 2016年4月の体験