遍路 四国八十八ヶ所巡礼 体験記

“二十三番札所 薬王寺”を最後に“発心の道場”を打ち終えて、高知県“修行の道場”に入ります。
室戸岬にある“二十四番札所 最御崎寺”までは約75q。車で2時間弱の行程です。

 

海原の遙かかなた向こうにある水平線、太平洋の壮大さに心奪われそうになります。
目の前にあるのは延々と続く、海岸沿いの崖を切り崩した2車線道路。岬を越えると、また次の岬を回るまで白波が寄せては引いていく海岸を見ながらひたすら走ります。

 

所々で歩き遍路さんを見かけます。
1人だったり、数人だったりしますが、大きな荷物を背負って彼らは何を想って歩いているのでしょうか。

 

高知県“修行の道場”に入ったとたん、雄大かつ厳格な自然の中の一本道を進む修行が待ち構えているのです。
車遍路の私は歩き遍路さんの修行とは比べものにもなりませんが、『この道を行けば、必ずたどり着ける。』という思いは同じでしょう。


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8.どこまでも続く道関連ページ

1 太龍寺を貸し切りました?
7時前には本堂と大師堂のお参りを済ませて納経所へ。納経所には誰もいらっしゃらない。 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
2.大慌ての僧侶
遠くからドタンバタンと音をさせながら、ものすごい勢いで若い修行僧らしき僧侶が来てくれました。「おはようございます。ご苦労様です。」とご丁寧に挨拶をしてくれて、 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
3..ご住職、がっかりしたんですね。私もです
今となれば良い思い出です。あの若僧侶もたくさんの修練を積み重ねて、今ではきっと丁寧で綺麗な字を書かれていることでしょう遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
4. 20数年ぶり
海岸のすぐ近くにある “二十三番札所 薬王寺”の朱色と白のコントラストが美しい“瑜祇塔”は遠くから目を惹きます。遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
5.1円玉の大盤振る舞い
幼少期の満足出来なかった思い出のひとつ、薬王寺の階段にお賽銭をおとしていくという、今のいままで忘れていた夢?を20数年のときを経てやっと叶えることができる 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
6.私ってものすごいケチだったのね
賽銭箱に入れるお賽銭なら、手に掴んだ10円玉でも100円玉でもそのまま奉納できますが、この厄坂で1円玉以外を落とすのはモヤモヤします。が、致し方ないので5円玉を落とします 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
7. 1円は 所詮1円
“たかが1円 されど1円”「1円をコケにすることなかれ。」と教わってきたし、大切に思ってきたけれど、『所詮1円玉は1円玉や。』と罰当たりなことを考える私でした。 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
9.室戸岬
室戸岬の少し手前には、弘法大師が修行して悟りを開いたと伝わる“御厨人窟”と呼ばれる岩屋があり、この洞窟から眺めた空と海に感銘を受けて“空海”という名を弘法大師自ら付けたという説もあります 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
10. .階段多すぎ
“二十五番札所 津照寺”の山門に到着した瞬間「マジ?」という言葉が漏れます。凄まじく急勾配な石階段が、まっすぐ上に伸びています。上に見えるのは“鐘楼門”、別名“仏の灯台”とか 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
11.ほっこり
“二十八番札所 大日寺”のまたも見上げる階段に意気消沈するものの、この地域には何度か訪れたことがあって、楽しかった思い出や見たことのある風景、少し知っている場所にホッとして気分が楽に 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
12. 笑えない・・・
向かうは“二十九番札所 国分寺”。看板は見えます。地図も見ています。なのに行き着けない・・・同じ道を何度も往復して探すのですが、国分寺がないのです. 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
13.気分転換は必要
さっき何度も走った道を行くと、あるじゃないですか!国分寺への曲がり角が。休憩前には見えなかった道が、看板が見えるのです。遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
14.ひとの温かさ
私の輪袈裟を見て「ああ、お遍路さん。」と笑顔で返答をしてくれます。 迷っているときに道を教えてくれるだけでもありがたいものですが、最後に「気をつけて。」「頑張って。」と必ず笑って優しい言葉をかけてもらえると、嬉しくて涙がこぼれそうに 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
15.華やかな五重塔
かつてあった三重塔が倒壊したために、1980年に再建された鎌倉時代初期の様式を持つ総檜造りの五重塔は、31mほどの高さがあるようです 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目
16. 大きな学び
1日を振り返ると、はっきりと行く先の見える進む道、どちらに行けばよいか分からない迷う道があって、確かに人生と同じだなと。人生になると複雑に難しく考えてしまうけれども、実はシンプルなのかもしれません. 遍路 四国八十八ヶ所巡礼の沙依さんの巡礼記。巡礼2日目