狐の行列で、改めて見直した
私は月に1・2回王子に行くことがあって、この神社の存在を知っていました。2014年8月に初めて行ってみましたが、小高い所にある小ぢんまりとした神社、といった感じです。朱塗りの鳥居がたくさん並んでいるあたりがいかにも稲荷神社らしいですが、それ以外特に印象に残ったものはありませんでした。ところが12月ごろになると、王子駅周辺の通りに「狐の行列」と書かれた提灯がたくさん並ぶようになりました。私は「何か大きいイベントでもあるのかな?」と思いましたが、インターネット等で調べるようなことは特にしませんでした。年が明けて、2015年1月10日。この日に放映されたNHK「おはよう日本」で、提灯の正体がようやくわかったのです。地元の商店街が行う年越しの行事、「狐の行列」です。狐に仮装した人々の行列が、商店街から王子稲荷神社まで練り歩く、というものです。この行列は、大晦日に関東一円から王子稲荷神社に狐が集まる、という古くからの伝説を題材に、商店街を活性化させようとして始まったそうです。また王子稲荷神社は、落語「王子の狐」の舞台とされています。一見すると小さくて何の変哲もなさそうな王子稲荷神社ですが、古くから歴史があり、今でも地域の人々に親しまれていることを知って、改めて神社を見直しました。
2014年8月ー2015年1月 By pingpongbooks (40代 女性)
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