飛木稲荷神社

飛木稲荷神社の見どころは、何といっても御神木のイチョウです。鳥居をくぐった先に高くそびえるイチョウの木は、1945年3月10日の東京大空襲で焼け焦げてしまいましたが、その後数年を経て芽を出し、現在の姿になりました。今でも焼け跡がはっきりわかります。解説板によると、このイチョウは空襲で焦げた一方で町の延焼を防ぎ、おかげで多くの人が助かったとか…。イチョウの生命力のたくましさに驚かされると同時に、御神木にふさわしい「徳」のようなものを感じます。
このほか個人的に面白いと思ったのは、社殿の裏にある奥社稲荷です。石造りの鳥居の先に朱塗りの鳥居があり、さらにその先には小高い塚があって、頂上に祠があります。塚のあちこちには狐の像がたくさんあり、奥社全体で神聖かつ摩訶不思議な雰囲気を醸し出していました。

 

Lisa Aoki Feb 2019