鷲林寺

大般若経とは600巻からなる大乗密教の大切な経典です。そして大般若転読法会とは、時々テレビなどでも紹介されることがありますが、何人もの僧侶の方導師となる僧侶の読経に合わせて、じゃばらに折りたたまれている経典を左から右へバラバラッと広げ、大般若経全巻を転読するものです。（1巻につき数秒で転読するので実際には読んでいませんが、開くことで読んだという事になるのです）転読し終わった経典を台の上に「バンッ」と置き、次の経典を転読します。圧倒的なスピードと僧侶の方の気迫に圧倒されます。この寺院ではこの大般若転読法会に参加（と言っても後ろから見るのですが）する事ができます。参加した人は導師の僧侶の般若心経と不動明王の御真言合わせて共に読経します。これが1時間ぐらい続くのですが、ずっと般若心経や御真言を唱えていると他の事が全く気にならなくなります。目の前で炎が燃え盛っていても声が枯れてきても全然気にならなくなります。これを「三昧（さんまい）」と呼び、精神が集中する状態を仏教では素晴らしい境地であると説くのです。参加費は一切かかりませんので（とは言え、御本尊にお賽銭をあげるぐらいは常識として）気軽に参加されてみてはいかがでしょうか？住職の方もとても気さくな方で、全然これまで仏教に興味が無いような方でも分け隔てなく接して下さいます。
らーめんさん (40代男性) 大般若転読法会は11月中旬。結集寺院との関係で日は毎年変わる。月例祭の護摩は毎月21日AM11時から。