那古寺

補陀洛山那古寺の参拝記

坂東三十三所観音霊場 を、1番札所杉本寺から巡り始めたのは、平成12年の7月30日でした。それから18年。 平成30年 2018/12/11 千葉県館山市の33番札所 補陀洛山那古寺で結願を迎えました。
一つ前の32番札所 音羽山清水寺 清水観音を出発し、外房の一般道を2時間かけ到着しました。

 

 

館山市の中心部から離れていますが、人家、集落の中に那古寺の駐車場がありました。本坊は駐車場の直ぐ側なのですが、観音堂は参道のスロープを上がります。階段ではありませんから、苦労はするでしょうが、車椅子でも上がれる参道です。
里見桜についての解説板がありました。そうか、房総は里見氏か、八犬伝だな。
カーブしながら参道のスロープを上がりきると仁王堂です。けっこう力のある仁王像が祀られていました。
仁王門をくぐると参道は観音堂に向かって真っ直ぐに石畳が続きます。鐘楼、阿弥陀堂、そして多宝塔。多宝塔もバランスの良さを感じます。

 

仁王門から歩いている間、観音堂は正面が見えているのだと思っていましたが、そばにいくと側面でした。仁王門を背中にすると左側に正面があります。そして左手には海への眺望が広がっています。那古寺の観音堂は、海に向かって正面を設けたお堂でした。

 

観音堂で参拝。振り返ると海の眺望が広がっていました。

 

観音堂の左手にあった大黒天、八大龍王のお堂も拝見しました。

 

さて、納経帳を持って受付に向かいます。坂東三十三所観音霊場の専用納経帳を出しました。
細かい言葉尻などは記憶違いもあるでしょうが、だいたいこんな感じの話をしました。
「坂東三十三所観音霊場の納経帳ですね、結願ですか」
「はい」
「では確認させてもらいますね。当寺では、坂東三十三所観音霊場の結願の印を預からせてもらっているので、結願であればその印を押させてもらってます。それで確認するんですが、時々、結願と言いながら、抜けている方もおりますのでね。おや、最後の方、日付、ずいぶん頑張って回ってますね。」
「いっやぁ、もう18年かかっているんで、このズルズル終わらないのだめだ。もういい加減やりきろうと無理しました。」
「18年?(1番の日付を確認し)なるほど。はい。大丈夫です、漏れてないですね。では、御朱印を押しますので、しばらくお待ち下さい。」
(書きながら)
「まあ坂東三十三所観音霊場は何百年。観音様にとって18年なんて小さな問題です。気にされなくもいいことですよ。うちの住職の言葉ですが、ただ行くだけじゃなくて、その土地の名物とか食べ物とかそういったものを味わってください。もう一度回ってもいいんですから。その時は、日付だけ足していきます。何十回の方となると、もう日付もいらないので重ね印で真っ赤になるような人もいます。」
「私の見た一番多い人は七十数回です。」
「お出かけするキッカケにしてもいいと思いますよ」

 

18年目にして、やっと結願です。あとは無事に帰るだけw
電車やバスで来ていたら、館山で一杯なんですが、自動車ですからね。おとなしくうちに帰ってからにしましょう。

 

 

補陀洛山那古寺の基本情報

住所

千葉県館山市那古1125

電話

0470-27-2444

山号

補陀洛山

院号

千手院

宗派

真言宗智山派

本尊

千手観世音菩薩

創建年

伝・717年(養老元年)

開基

伝・行基

正式名

補陀洛山千手院那古寺

別称

那古観音

札所

坂東三十三所観音霊場 第33番
安房国札三十四観音霊場 第1番
関東八十八箇所 第56番

文化財

銅造千手観音立像(国の重要文化財)

納経時間

8:00-17:00

駐車場

あり


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私が行ったときは多宝塔と鐘楼が工事中で、観音様にお参りしたというよりも裏山を散策しに行ったような感じでした。とはいえ境内の手入れはきちんとしていて、案内板の内容も充実していました。また建物が工事中だったことに加えて、使い古した針を供養するために建てられた針塚や、古いお札を供養するための納札塚があることから、古いものを大切に使い続け、維持しようとする姿勢がうかがえました。さてお参りの後に、裏山を散策...