東京港区 泉岳寺

泉岳寺

東京都港区高輪2-11-1


泉岳寺記事一覧

泉岳寺といえば、忠臣蔵や赤穂義士にゆかりの場所として知られています。でも私は忠臣蔵に全く興味が持てず、泉岳寺や忠臣蔵をごく皮相的にしかとらえていませんでした。例えば、ずっと前にこんなクイズを見たことがありました。「千千千千千千千千千」どこでしょうか?答えは、「千が九字」→「せんがくじ」→「泉岳寺」です。また、どこかの漫画にこんなセリフがありました。「中心がグラッ、だから忠臣蔵だ」(中心グラ → 忠...

泉岳寺駅を出ると、それほど歩かないうちに中門に着きます。古い木造の門が醸し出す味わいと、周辺の道路の交通量の多さが何とも対照的でした。中門と山門の間は参道になっていて、ちょっとした店が軒を並べています。短い参道ですが、門前らしい雰囲気が十分に漂っていました。山門は二層の屋根を持つ、木造のどっしりした建物です。中門にはない重厚さが感じられました。山門をくぐると、整然としていながらもどこか親しみやすい...

本堂をお参りした後、赤穂義士の墓地へ行くことにしました。本堂から墓地へ行く途中には主税梅や首洗い井戸など赤穂義士ゆかりの場所があり、討ち入り当時の凄惨さを想像するとともに、現在までよく保存していたものだと感心しました。墓地には多くの人が訪れていて、それぞれが思いのままに香華を手向けていました。日本人だけでなく、外国人も少なからずいました。ひときわ目立ったのが、浅野内匠頭とその妻、瑤泉院の墓です。墓...

他の義士の墓も、それぞれは小さいながらも見どころがありました。義士は討ち入り後に預けられた家(細川家、松平家、水野家、毛利家)ごとに並んで埋葬されていました。墓には白と黄色の菊の花が1輪ずつ、交互に供えられていました。ある墓に白い菊の花が1輪供えられていて、隣の墓には黄色の菊の花が1輪、さらに隣の墓には白の菊の花が1輪供えられている、といった具合です。また戒名の付け方や卒塔婆の文言も、統一されてい...

赤穂義士の墓地を実際に訪れて、自分が今まで忠臣蔵に興味を持てなかった理由がわかるような気がしました。まず、登場人物が多すぎます。そのうえそれぞれの登場人物が何をしたか、という細かいことにとらわれて物語が進んでいくような感じで、単純明快なはずの全体像がかえってつかみにくくなっているような印象を受けました。だから興味を持てなかったのだと思います。とはいえ、それぞれの登場人物には個性があって、彼らにまつ...

川上音二郎のお墓に詣でたくて行きました 泉岳寺子供の頃にテレビドラマで見た川上音二郎のオッペケペー節(寄席等で演じられる社会批判を込めた軽妙なノリの和製ラップ)の印象が強烈で、彼のお墓を目当てに泉岳寺に行きました。しかし境内が改装中で、川上音二郎のお墓の墓石が傾いた状態で放置されており、寂しい気分になりました。 赤穂浪士が眠るお寺だと知ってはいたのですが、思った以上に赤穂浪士ゆかりの地であることを...

12月14日は仕事を休みにしている。理由は赤穂浪士の討ち入り日だからだ。いつの間にか彼らが眠る場所、泉岳寺にお墓参りに行くことが一年のマイスケジュールの中に組み込まれていた。泉岳寺駅に着くと彼らを讃える外国人観光客や赤穂浪士ファンで泉岳寺までの道のりが埋めつくされている。人を掻き分けて目的地へ。普段は並ばずとも彼らのお墓にお線香をくべる事が出来るのだが、毎年100人以上の人々が列を作る。待つこと一...