亀戸七福神の弁財天、東覚寺は七福神の他の寺社に比べると小ぢんまりとした感じです。門を入ると正面に本堂、右手に弁天堂と寺務所、そして左手に石造物と墓地があるというシンプルな構成ながら、穏やかで柔らかい雰囲気を感じました。
弁財天にお参りして、本堂にお参りした後、ジンチョウゲの匂いが鼻をくすぐりました。よく見ると、本堂正面の左手前にある石塔のそばに、ジンチョウゲが咲いています。この瞬間、春が来たことを実感できました。石塔はところどころが欠落していてかなり古いと思われますが、龍や唐子などが彫られていることを確認できます。
穏やかで柔らかい雰囲気の境内に古い石塔が建っていて、そのそばにジンチョウゲが咲いている様子は、一見地味で何の変哲もありませんが、「来てよかった」と思わせるものがありました。