お灸の寺として知られる金剛寺は、町中から離れた所にあって、しっとりと落ち着いた雰囲気のお寺です。境内や墓地は、禅寺(曹洞宗)らしくきちんと整えられていながら、堅苦しさは感じませんでした。植木で知られ、森林が残る地域に見事に溶け込んでいます。このお寺の一番の見どころは、何といっても茅葺き屋根の山門でしょう。四本の柱の上に茅葺きの屋根が載っていて、他のお寺の山門には見られない特徴的な形です。シンプルで、均整がとれていると思います。また境内の解説が興味深かったです。安行という地名が金剛寺を開基した僧に由来していることや、吉田権之丞という人物が江戸時代初期に安行の地で苗木の開発を始め、金剛寺に眠っていることなどを、初めて知りました。このほか参道の紅葉や、鐘楼のそばにある藤棚なども見どころといえるでしょう。時期を改めて、また来てみたいと思いました。
By pingpongbooks40代女性 時期:2015年10月下旬
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