2月の連休に、思い立って行ってきました。
一の鳥居をくぐってまず目についたのは、車祓所の2本の石柱です。1本には「天下大将軍」、もう1本には「地下女将軍」と記されていて、高麗人ゆかりの神社らしい佇まいを見せていました。
続いて二の鳥居をくぐると、皇族方のお手植えの木をはじめ、政治家や文化人など著名人が献木した木がたくさんありました。高麗神社の別名、「出世明神」の名にふさわしい光景です。同時に神社の格式の高さや由緒正しさを感じました。
さらに進むと立派な神門があり、その先に社殿があります。ここで賽銭をあげて参拝することにしました。社殿そのものは比較的新しいですが、その奥にある本殿には歴史の古さが感じられます。
参拝の後は、社殿の裏手にある高麗家住宅を見学しました。高麗家住宅は茅葺き屋根の大きな家で、大小5つの部屋と広い土間を備えています。昔の豪農や有力者の住まいといった趣で、どこか懐かしい感じがしました。
住宅を見学した後は二の鳥居の方向へ戻り、末社の水天宮をお参りすることにしました。水天宮へ行くには、参道の途中から急な斜面を上ります。道は細く、人が1人やっと通れるくらいです。他の人とすれ違う時にはお互いに譲り合いながら、目的地へ向かって進んでいきます。途中に踊り場のようなところがあって、そこにあった祠や石像などに何となく心が癒されました。
小高い山の頂上にある水天宮は、小ぢんまりとして素朴な感じです。鳥居や社殿の周りは木に囲まれていて、見晴らしがよいとはいえませんでしたが、それでも上りきったという達成感はありました。
水天宮から参道に下りると、御神木のヒガンザクラやヒノキを見て、神楽殿などの周辺を散策して、その後に神社を後にしました。
全体を振り返ると、高麗神社にはいろいろなものがあって、印象を一言では語れないような感じです。素朴な山里にあって、高麗人を祀り、多くの著名人が参拝に訪れる―そうしたさまざまな側面が、高麗神社の特色であり魅力であるといえるでしょう。
Lisa Aoki Feb 2018
さまざまな側面がある神社 高麗神社(埼玉県日高市)関連ページ
- 古代の歴史を感じる神社 (高麗神社 日高市)
- 高麗王若光はその後再び故郷の土を踏むことなく武蔵野の開発みに尽くし、その遺徳を偲びその霊を高麗明神として祭ったのが高麗神社の由来とのことです。本殿は 工事中で参拝できなかったのが少し残念でしたが