長谷寺

奈良に住んでおりますので、暇を見つけては散策がてらお寺や神社を参拝します。でも、自宅から離れているので、なかなか行けなかったお寺が長谷寺です。 自分の不注意から事故に遭ってしまい、自宅でのたっぷりの時間を怪我の療養とリハビリに費やしていた頃、長谷寺参拝に出かけました。 境内に入り、長く続く登廊を見上げます。脚の怪我でしたので、本堂まで登り切れるか不安を抱えながらゆっくり登りました。ずいぶん回復したとはいえ、まだ少し重い自分の脚を引っ張り上げながらの参拝を登廊の脇から応援してくれるかのように、手入れの行き届いたボタンたちが綺麗でした。 やっとのことで本堂までたどり着き中へ入りますと、たくさんの人たちが観音さまの前で集まっておられました。春の特別拝観だったようで、見上げるような大きな観音さまの足元にまで入っておられました。 私はそこまでは入らなかったのですが、お顔を見上げると涙があふれてきて止まらなくなったのです。こんないい歳になってまで親に心配かけて「本当にお母さんごめんなさい」と素直に思えて。周りにたくさん人がいるのに恥ずかしくなって、でも本堂から出たくなくて困りました。 仏教の考え方が好きですが、建築物や仏像に関しては美術的な観点から冷静に観賞するだけでした。特に霊的なものを信じているわけではないので、観音像の前で感極まるなんて後にも先にもこの時だけだと思います。その頃の私の状況によって、そうなったのだと思いますが、今でも長谷寺の観音さまはMY BEST OF KANNON です。
とよの燈 (50代女性) 2006年春 ボタンの花の美しい頃


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観音さまの前では素直に (大和國長谷寺 桜井市初瀬)関連ページ

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