采女神社

采女神社

采女神社〜猿沢池のほとりの小さな神社〜


-------------------------------------------------------

采女神社記事一覧

采女神社は奈良駅が最寄り駅となります。近鉄奈良駅からは500mほどの距離で、歩いても6〜7分くらいです。近鉄奈良駅は、京都方面からも大阪方面からも近鉄線で1時間かからないくらいですし、さらに有料特急も出ていますので、便利です。どちらの方面からも乗り換えなしでまっすぐ来る事ができます。JR奈良駅は、近鉄奈良駅よりさらに10〜15分ほど遠く、距離にして1kmほどですが、二つの駅の間は商店街になっている...

地上に上がって見ると、すぐ目の前にロータリーがあり、タクシーがたくさん停車しています。足の悪い人などはここからタクシーに乗って、猿沢池まで行く事ができます。私はもちろん歩きですが、猿沢方面に進んでいくと、少しですが上り坂になっています。さすが観光地という感じで、私が向かう方向には、海外からのお客様が同じくたくさん歩いています。だんだん近づいて行くと、大きな池が見えてきました。猿沢池ですが、采女神社...

采女神社は猿沢池の西北に位置していますが、奈良時代に帝の寵愛を受けていた采女の伝説があるのです。采女は後宮で帝の給仕を担当する女官の事ですが、職務上帝と接する機会も多く、帝の寵愛を受けるという事もあったそうです。奈良時代のある采女は、せっかく寵愛を受けていたのに、その愛がだんだんと遠のいていった事を悟り、それを嘆いて猿沢池のほとりの柳の木に衣をかけ、入水したといわれています。そしてその采女の霊を慰...

奈良駅でいただいたパンフレットに、この采女祭りの事が乗っていました。お渡り式や例祭が行われた後、管絃船に花扇を移して雅楽の調べとともに池をめぐるそうです。そして最後は花扇を池に浮かべて采女の霊を鎮めるそうです。これを管絃船の儀と花扇の奉納というそうですが、パンフレットを読んだだけでも結構本格的なのだとびっくりしました。小さい神社ですが、悲恋とともに大切にされているのですね。帝の愛は遠のいてしまった...

猿沢の池を後にして、再び近鉄奈良駅に向かいます。帰りはちょっと道を変えて、奈良町経由で駅に向かいますが、駅のすぐ近くの商店街の東向き商店街を歩いていると、上のところに采女祭りの紹介が出ていました。お~!結構本格的に宣伝するのですね!商店街を歩きながら、お昼ごはんを何を食べようか考えていると、あっ!ありました、柿の葉寿司の店!奈良には有名な柿の葉寿司の店がいくつかありますが、今日は柿の葉寿司たなかの...

中秋の名月の日に、興福寺の五重塔を望む猿沢池で行われる、采女祭りに行ってきました。采女祭りは、奈良時代に帝に仕えていた采女(女官)が、帝のご寵愛が衰えたのを嘆いて猿沢池に入水し、その霊を慰めるために祀った神社のお祭りです。縁結びの神社でもあります。太平の衣装を身にまとった人々が市内を練り歩く花扇奉公行列や、2隻の管楽船が猿沢池に浮かぶ流し燈籠の間をぬって池をめぐる幻想的な光景を見ることができます。...