崇道天王社

古代の宮廷人が恐れた早良親王の祟り 参拝記 3/5

崇道天王社 本殿

早良天皇をお祀りしているこの神社は、崇道天皇社と言いますが、崇道天皇とは早良親王の事を指します。しかし早良親王は天皇になる事なく亡くなっているのです。早良親王は同母兄の桓武天皇が即位した事にともない、皇太子に選ばれます。しかし、桓武天皇の重臣であった藤原種継の暗殺事件が延暦4年(785年)に起こります。これに関与したという罪で、皇太子の地位を奪われた早良親王は淡路国へ流されるという事になりますが、早良親王は自分は無実だと訴え続け、とうとう飲食を絶って死んでしまいます。早良親王の遺骸は淡路国へ埋葬されますが、その後に皇太子となった小殿親王(のちの平城天皇)の病気や宮廷人の死が相次ぐなどという事が起きます。早良親王の祟りを恐れた宮廷は、延暦19年(800年)親王の怨霊を鎮めるために「崇道天皇」の尊号を送り、お墓も大和の国へ移しました。
その事を読んで、なるほどそれで親王なのに天皇社と名付けられているのか・・・と納得したのです。それでは門をくぐって本殿に向かいます。



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