春日神社

春日神社

〜今井町にある昔のお寺の観音堂も残る神社〜


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春日神社 今井町記事一覧

今井町にある春日神社は、奈良県の中部にあたる橿原市にある神社です。この春日神社の最寄り駅は、一番近い駅で近鉄橿原線の八木西口駅です。八木西口駅で下車して約200mほどの距離です。八木西口駅へは、京都方面からは近鉄橿原線の有料特急で約50分で、お隣の大和八木駅に到着します。そして大和八木駅で急行または各駅停車に乗り換えて一駅です。また、大和八木駅からも歩いて10分もかからない距離となっています。大阪...

今井町の常福寺の鎮守社であったのが春日神社です。現在のこの春日神社のある場所には、明治初年まで常福寺がありました。春日神社がこちらに鎮座されているのは、もともとこの今井町のあたりは興福寺の荘園があった場所であったからです。今井という地名も、至徳3年(1386年)の興福寺一乗院の文書に書かれているのです。ただ、今井町という町が成立したのは、戦国時代である天文年間(1532〜1555年)の頃となります...

春日神社は今井町の南西に位置している神社です。すぐ外側はもう古い街並みのエリアからは外れて普通の町です。ちょうど町の内と外の境界線にある神社なのですね。。春日神社の外側、今井町の人々が自衛するために築かれた濠があります。そうやって、中世の今井町の人は、自分達で危険から身を守ろうとしていたのですね。春日神社の早期年代は不明とされていますが、境内にある石灯籠に「慶安5年(1652年)」という銘が書かれ...

春日神社の本殿の目の前に立って参拝します。この神社の御祭神は、天児屋根命(あめのこやねのみこと)です。日本神話に登場する神様であり、居々登魂命(ごごとむすびのみこと)の子であり「春日権現」や「春日大明神」とも呼ばれています。天照大神が天岩戸にお隠れになった時、岩戸の前で祝詞を唱え、岩戸が少し開いて天照大神が顔を覗かせようとした時に大玉命と共に鏡を差し出した神様であります。そして、中臣連の祖神である...

神宮寺であった常福寺は、慶長18年(1613年)に上棟されました。後の延宝9年(1681年)には天台宗の「多武峯」の末寺となりました。その常福寺の観音堂と表門、そして行者は現在にも残っていますそして観音堂も表門と同じように「旧常福寺観音堂」として、橿原市の指定文化財となっています。昭和51年(1976年)12月1日に指定を受けたそうです。常福寺が慶長18年に上棟されたということが分かっているとお伝...

観音堂から本殿奥の方に進むと、一面二体地蔵がお祀りされていました。観音堂の東北に薬医門がありますが、その近くから発見されました。このお地蔵さまは、いつの時代に建立されたものかという事は分かっていません。特に資料などが残っていないのです。しかし本体が花崗岩であるという事や、風化の様子から見て、室町時代のものであるといわれています。そして桃山時代には、このお地蔵様がいらっしゃる地蔵尊は崩壊していたと考...

春日神社には二つの門がありますが、もう一つの門の方から出るとすぐ近くに、今西家住宅があります。今井町は重要伝統的建造物群保存地区となっています。そして街中には多くの重要文化財に指定された建物が残っているのです。今西家住宅もそのうちの一つであり、事前連絡をすれば有料で内部の見学をさせてくれるとの事です。今井町の西端にある今西家住宅は、慶安3年(1650年)に建てられた民家です。城郭のような構造で、別...