その後は二天門を出て石段を下り、蛇苦止堂(じゃくしどう)へ向かいました。方丈門から境内に入った時とは違う道を通ったことになります。参道とその両側に生えている木々が、小雨に濡れてなかなか味わい深い光景を作り出していました。
蛇苦止堂は古く小さなお堂で、妙本寺の鎮守、蛇苦止明神(じゃくしみょうじん)を祀っています。方丈門から蛇苦止堂にかけての一帯には祠や鳥居が見られ、いかにも鎮守らしい雰囲気が漂っていました。
その一方で方丈門から蛇苦止堂までの道は細く、お堂のすぐ側にまで民家が迫っていました。総門の周辺と同様に、どこまでがお寺でどこまでが住宅なのかが曖昧な感じです。
蛇苦止堂に寄った後は総門を出て、鎌倉駅の方向へ向かい、小町通りでランチを取って、鎌倉文学館へ行くことにしました。
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