天秀尼さんのお墓と、崖に咲く『いわたばこ』 鎌倉 東慶寺
現役をリタイアした会社の仲間同士で鎌倉散策にでかけました。北鎌倉駅で待ち合わせ、最初の目的地東慶寺を訪れたのは、鎌倉があじさい見物でにぎやかになる直前、六月になったばかりの頃です。鎌倉に住みながら、門をくぐるのはその時が初めてでした。手入れの行き届いた品のある尼寺です。縦に奥深い境内で、奥の方は墓苑になっています。歴代住持のお墓や、著名人のお墓があります。NHKの歴史ヒストリアを見て、後で知ったのですが、このお寺は千姫と深い関係があります。20世住持天秀尼です。豊臣秀頼の幼い娘(側室の子)で千姫とは大阪城で一緒にいたのでしょう。千姫の擁護で助命され、東慶寺に入ったそうです。天秀尼は37歳の若さで亡くなりますが、天秀尼の生前、死後を通じ、義母である千姫と東慶寺の交流はずっと続いたようです。けれども、その時は何も知らずに、天秀尼さんのお墓を皆で見ていました。本堂と墓苑を結ぶ道の途中で、崖に咲く『いわたばこ』がとても可愛く心に残りました。
hannya_63 60代 男性
2014年6月初め
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