受付で拝観料を支払って堂の中に入ると、中央奥に鎮座する大きな閻魔大王像がさっそく目に飛び込んできました。地獄、そして円応寺を代表する像にふさわしい迫力があります。
堂の右手前から奥の閻魔大王像に向かって円応寺開山の智覚禅師像、奪衣婆の像が並び、その次から十王のそれぞれが順番に反時計回りで並んでいます。それぞれの王の像にはいつ、どのような罪を裁くか、本地仏は何か、亡者はどのような罰を受けるかなどについて詳しい説明が付けられていました。「閻魔大王」「地獄」といった言葉を見聞きすることはあっても、十王について詳しく学ぶことはなかなかないので、読むだけでもかなり勉強になります。
さて2017年の夏は、地獄や十王について学ぶ機会がそれなりにありました。出光美術館で開催された展覧会「祈りのかたち」で概略に触れて、三井記念美術館の展覧会「地獄絵ワンダーランド」でさらに詳しく学び、円応寺で十王信仰に焦点を絞って発展的に学習したような気がします。学習の成果は、後日に三学院(埼玉県蕨市)の閻魔堂を参拝したときに早速実感できました。
Lisa Aoki Sep 2017
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