恐山霊場 恐山菩提寺

私が行ったのは三大霊場の一つ、青森県の下北半島にある恐山と呼ばれる霊場です。むつ市中心部から車で30分程の山道を抜けた所にそれは在ります。まず着いて出迎えるのが、壮大に広がる宇曽利湖と硫黄の独特な匂いです。三途川の橋もあり、多くの人が写真を撮っておりあの世の入り口を楽しんでいました。 駐車場につくと、6体の大きな菩薩様が鎮座されかなりの大迫力です。初めは驚きましたが、自然と怖さを感じることはなく亡くなった方を見守っているかのようです。 入場料を払い、いざ中へ進むと平日にも関わらず来ている人が多い印象でした。弔いで来ている人以外にもカメラやケータイで撮影してる人から家族連れの観光客と思われる人がいました。人も多く話し声さえあるのに中はどこかしんとしており別の世界が広がっている様な空気を感じます。 入り口から直線上に恐山菩提寺が構えており、外観は少し年季が入っているように感じましたが、中は古臭い感じはなく綺麗な印象です。ただカメムシが多く、至る所にいるため別な恐怖を感じていました。お坊さんも箒でカメムシを掃いていたのにはただただ苦笑いです。 恐山菩提寺を出ると脇には参拝コースが広がっており地獄巡りの始まりです。「無間地獄」や「血の池地獄」、「賭博地獄」など様々な地獄を巡ることができます。途中には積み石もあり、一つひとつには名前や年齢も書かれており雰囲気満載です。近づき難い雰囲気はあるものの、故人を思う弔う人の気持ちも伝わってくるようでした。地獄を抜けた後には極楽浜と呼ばれる、白砂浜とエメラルドグリーンの宇曽利湖が広がっています。口コミで「まるで南国のビーチ」と聞いていましたが、まさにイメージ通りの美しいビーチがあり極楽と呼ぶのに相応しい程です。必死にカメラを構える人から砂浜を走る子ども、座り込み佇む人と過す時間がそれぞれにあるのを感じ不思議だけど神秘的な場所でした。 恐山と言うと霊場と呼ばれるために怖いイメージがありましたが、実際は静かで美しく心安らかに亡くなった方々へ想いを馳せることが出来るような場所でした。もちろん観光で行きスピリチュアルな世界観を体験してみるのも良いと思います。
くーさん (20代男性) 2016年6月7日


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