円覚寺

一度は行ってみたいと思っていた青森県、秋田駅からレンタカーを借り、予約した宿がある鰺ヶ沢町を目指し、海岸線を思うがままに北へ走行していました。元来お茶の勉強を通じて、お寺や神社に興味があったので、円覚寺という看板が目に入った瞬間に、あっという間に、何か吸い込まれるようにその駐車場に到着していました。周辺やこのお寺には人の気配がなく寂しい感じがしましたが、暫くするとお寺の住職がお見えになられ、寺宝拝観料を払いワクワク気分で寺宝館に入りました。幸いにも住職よりガイドをしていただけたので質疑応答が出来ました。そこには、想像を超えた驚きの宝がいくつも展示されていました。その中でも特に毛髪刺繍、水夫が奉納したという髷額、北前船絵馬を目前に、代々受け継がれてきたという北前船にまつわる逸話の数々を伺い知ることができ、このような歴史があったのかと大変感動致しました。北前船寄港地として栄えた深浦湊にある円覚寺ですが、それだけに船乗り達の信仰が篤かったことも実感できました。拝観後、歴史の重さを感じつつ参拝を終え、中庭を歩いていると茶の木がいくつかあることに気付きました。住職曰く、かつてここだけでなく、この周辺では茶の栽培が盛んに行われ飲料されていたというのです。驚きとともに大変感動いたしました。
teaeak (40代男性) 2015年4月4日


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