池袋駅東口から明治通りを王子方面に向かってしばらく歩き、上池袋1丁目のバス停で左に曲がると、子安稲荷神社の赤い鳥居が見えます。路地裏の住宅密集地の中にある神社です。
池袋というと繁華街のイメージが強いですが、明治通りを歩いて堀之内橋で山手線を越えると、街並みがガラリと変わります。庶民的な感じのたたずまいが広がるのです。これは意外でした。自分が今まで知らなかった池袋の一面を見たような気がします。
鳥居をくぐると、ぽっかりとした空間が広がりました。木々や建物が周りを囲んでいますが、その空間だけ遮るものがないのです。神社の周辺は道が細く、建物が密集している中で、この空間は貴重だと思いました。そしてこの空間を通り抜けた後、拝殿と末社に参拝しました。
境内は、古くから地域に根差してきた神社らしい庶民的な雰囲気がありました。春に河津桜が咲くころ、あるいは秋にハギの花が咲くころには、それぞれ違った趣があると思います。