総門から境内に足を踏み入れると、まず山門が目につきました。レンガ状のタイルを貼り付けた外壁に瓦葺き屋根のどっしりした山門は、どこか異国情緒があります。右側に「立春大吉」、左側に「鎮防火燭」と書かれた札が貼られていました。初めて見るものなので、何の目的があるのかと思って後で調べてみたら、曹洞宗の厄除けのお札だとわかりました。
山門をくぐると、枯山水風の庭が広がっていました。イチョウの黄色い葉とサザンカの白い花が庭に彩りを添えています。
本堂にお参りした後、山門の方を振り返ってみると、今度は個性的な形の鐘楼が目に入りました。境内の中でひときわ高く、塔のような感じです。山門と同じように、外壁にはレンガ状のタイルが貼られていて、上の方に鐘があります。鐘楼を近くで見ると、下は納骨堂になっているのがわかりました。納骨堂を兼ねた鐘楼というのはユニークだと思うと同時に、むやみに近づいてはいけないものを感じたので、鐘楼を少し見ただけで境内を離れることにしました。
Lisa Aoki Dec 2018