牛嶋神社

実際に足を運んでみて、まず、浅草から意外と近いのに驚きました。浅草駅を出て吾妻橋を渡り、墨田区役所のそばを通って隅田公園を歩くと神社に着きます。所要時間は約10分。自分が過去に持っていた「隅田川の東側は遠い」というイメージが、これで一気に変わりました。
石造りの鳥居をくぐると、厳かな空気に包まれました。公園の中にありながら周囲とはきちんと区別されています。だからといって鬱蒼としているとか、堅苦しくて立ち寄りにくいということもないのです。開放的でも閉鎖的でもない絶妙さが、厳かな空気を生み出しているような感じがしました。
境内で特に目についたのは、さまざまな石造物です。どれも歴史を感じさせるものばかりで、古くから人々の信仰を集めていたことがうかがえます。その中でも特に印象に残ったのは、「撫で牛」と包丁塚の牛の像が醸し出す対照的な雰囲気です。撫で牛のほうは、千羽鶴が飾られていたり赤いよだれかけが掛けられていたりして親しみやすい雰囲気だったのに対し、包丁塚の牛の像はどこか張り詰めたような雰囲気がありました。