蓮花寺

向島百花園に行ったついでに立ち寄ってみました。裏門から入るとまず目についたのは佐助稲荷。赤い幟が印象的です。次に本堂へお参りしました。それなりの格式を感じさせる建物です。本堂から後ろを振り向くと、山門から参道が一直線に延びていて、参道の脇には石灯籠や古い石碑、地蔵堂、盆栽などがありました。さらに地蔵堂から少し奥に入ると、六地蔵像や輪蔵、札所、四国八十八観音霊場にちなんだ石碑や石像などが……。しかしながら解説板の類はなく、建物や石造物がいつ、どのような目的で造られたのかはわかりませんでした。
参道を通って山門の外に出ると、墨田区登録文化財の道標がありました。こちらについては解説板があって、江戸時代の文化文政期に建てられたものだとわかりました。さらに解説によると、蓮花寺は江戸三大師の一つ、寺島大師として栄えていたそうです。蓮花寺の規模がまずまず大きく、風格が感じられて見どころもあるのは、背景にこうした歴史があったからなのか、と自分なりに納得して境内を後にしました。

 

Lisa Aoki Mar 2019