「赤ちゃん寺」として知られる正受院のユニークなところは、鐘楼門と慈眼堂です。鐘楼門は文字通り鐘楼と門が一体化したもので、上の方に梵鐘があり、下の方を人が通るようになっています。他では見られない形の門です。「珍しい門があるなあ」と感心しながら本堂へ向かうと、左手に千羽鶴やぬいぐるみがたくさん置かれたスペースが目に入りました。慈眼堂です。慈眼堂は、亡くなった胎児や赤ちゃんの納骨堂です。あたりを見回すと、30代くらいの夫婦数組がお参りしていました。子供を連れた人もいます。赤ちゃんを供養しているだけあって、若い参拝者が比較的多いのも、このお寺の特徴ではないかと思いました。このほか、江戸時代の探検家・近藤守重の石像や、古い木造の不動堂も、なかなか味わいがあります。
By あおき・りさ (40代女性) 時期:2016年7月中旬