高台にある、素朴な雰囲気の神社です。岩槻街道から法真寺へ向かう途中で、急な石段を上るとその先に神社があります。
鳥居をくぐると左手に力石と社務所、右手に手水舎と神楽殿、そして正面に古い木造の社殿があり、社殿の右側には稲荷神社ほか4社の境内社がありました。かつての村の鎮守だった名残を、今に伝えているような佇まいです。
神社の周辺は古くからある住宅地で、道は車1台がやっと通れるくらいの幅です。神社の素朴な雰囲気は、こうした環境の中に古い木造の社殿が建っているからなのでしょう。私が行ったときには数名の人が散歩がてらお参りしていて、神社が地域に親しまれている様子がうかがえました。
この神社でよかったのは、境内からの眺めです。境内から住宅の屋根を見下ろすと、高い所にいるという実感が持てます。高層の建物から眺める風景とはひと味もふた味も違った感じで、見ていて気持ちの良いものがありました。
Lisa Aoki Fwb 2018