このお寺には、新旧二つの釣鐘があります。古い方の釣鐘は「応召の鐘」と呼ばれ、門の近く、六地蔵の隣に安置されています。この鐘は戦時中に武器を作るために供出されましたが、つぶされることはなく、約40年後の1983(昭和58)年にお寺に戻ってきたそうです。古い釣鐘を見ていると、長年の風雪に耐えてきた重みのようなものが感じられました。現在鐘楼で使われているのは、新しい方の釣鐘です。さて境内を散策していたら、六地蔵の足元にこんな文言がありました。「お地蔵様の足許にお線香を上げないでください。足元が焼けて可愛そうでしょ!」読んでいて微笑ましさが感じられます。その一方、私が行った日は風が強かったので、炎が強風にあおられたら―と思うと線香を上げるのは危険な気がしました。
By アオキ リサ (40代女性) 2016年3月中旬