大恩寺

大恩寺の印象は「個性的」の一言に尽きます。特に個性的だったのは、何といっても本堂でしょう。地上3階、地下1階建てのコンクリート製の本堂は、地下1階と地上1階が墓所になっています。納骨堂ではありません。仏教寺院で一般的に見かけるようなお墓が、そのまま建物の中に入っているのです。これには意表を突かれました。さらに墓所には釈迦如来、正観音菩薩、弁財天、十五童子の像があり、像の背後の壁には法華経の経文が金色で書かれています。薄暗い墓所で金色の文字を背にして立つ仏像は、見ていて神々しいものがありました。
仏像がとにかく多いのも、大恩寺の個性だといえます。墓所にある仏像のほか、山門から1階の墓所へ向かう途中には三十三観音の像があり、なかなか見ごたえがありました。さらにユニークな仏像としては、人動車観音があげられます。安全運転・自動車供養の観音で、台座の下に車のキーが浮き彫りになっているところが特徴的です。
このほか地上から地下1階の墓所へつながる通路の両側に、水月観音、魚籃観音などのレリーフと解説がありました。解説を読むのはちょっとした勉強になります。

 

Lisa Aoki May 2018


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