川端諏訪神社

幼い頃、神社の大晦日の宮入りを母に連れられ見に行った。 「お正月のために神様がいらっしゃった」と母が言った。その時初めて、その神社の神様は普段は別の場所にいるのだと知った。神輿を担ぎ掛け声をかけて息を合わせている大人の声はまるで来年に向けて気合いを入れ直しているようで、周りに少しだけ出ていた露天の灯りがいつもの、子供がお昼間に見る神社にはない不思議な雰囲気を醸し出していた。子供心に一番印象に残っているのは、鳥居を囲むように吊るされていた沢山の提灯のぼんやりとした雰囲気。無事宮入りが終わり、両親と今年の反省と次の年の話をしながら除夜の鐘を最後まで聞いて、「寒い!!帰ろうよ!」という弟の声で、帰宅の途についた。私が初めて夜中まで起きたときの話。
ふくろう (10代女性) 2010


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