長徳寺

緑が濃い境内はとても静かな一方、すぐ近くの首都高で車がひっきりなしに往来する音が聞こえるので、いるだけで何とも不思議な感覚に襲われました。境内には古い仏像や供養塔がたくさんあって、なかなかの味わいを醸し出していました。私が行ったときは木々の緑と古い石像とが渾然一体になっているような感じでしたが、季節が変わればまた違った趣を見せてくれるのではないかと思います。しかしながら、こうした石像や石塔がいつ、どのような背景のもとに作られたのかを説明する資料が一切ないことを残念に思いました。何度も火災にあったために、資料などが焼失して、お寺の歴史がわからなくなってしまったのは致し方ないことですが―。さて私は、山門横の立札を見て「豊島八十八ヶ所霊場」を初めて知りました。長徳寺は、第十四番の札所です。自分の無知を改めて痛感するとともに、お寺巡りは奥が深いな、と思いました。
By あおき・リサ (40代女性) 時期:2015年5月前半