靖国神社

1.参拝のきっかけ

靖国神社というと、まず巨大な鳥居を思い出します。神保町から市ヶ谷に向かって靖国通りを歩くと、鳥居がやたら目につくのです。この大鳥居は、創建のいきさつとメディアの報道によって作られた、靖国神社の近寄りがたいイメージを象徴しているようです。
さてこの恐れ多い神社に参拝しようと思ったきっかけは、近くに用事があったことです。用事を済ませた後、せっかくの機会だからと思ってお参りしました。私が行ったときは午後5時を過ぎていて、閉門まで1時間を切っていました。正式参拝の時間も御朱印の受付時間も終わっていて、境内の資料館である遊就館の閉館時間も過ぎていました。とはいえ境内は広く、見どころもたくさんあったので、足を運んでよかったと思います。

 

2.大鳥居から第二鳥居まで

まず、靖国通りから見える大鳥居から境内に入ることにしました。大鳥居は正確には第一鳥居といって、高さが25メートルあるそうです。間近で改めて見ると、離れたところから見るのとは違ってものすごい迫力を感じます。とにかく圧倒されました。
大鳥居から第二鳥居までの参道の両側には、さまざまな石碑や像などがあります。慰霊の泉は戦没者に水をささげる母の姿を抽象的に表現したもので、モダンなデザインが境内の雰囲気に不思議と合っていました。大村益次郎の銅像は大鳥居と第二鳥居の中間くらいの位置で高くそびえていて、割と目立つ存在でした。このほかの見どころは、常陸丸殉難記念碑や田中支隊忠魂碑、時計塔などです。
ひとつ残念だったのは、境内ではスマートフォンで音声ガイドを利用できるようになっていたのに、自分の端末の接続状態が悪くて使えなかったことです。音声ガイドがあれば見どころをもっと楽しめたのではないか、と思います。

 

3.第二鳥居から神門、そして拝殿へ

第二鳥居まで進むと、一層厳粛な空気が流れてきました。大村益次郎の銅像と第二鳥居の間に車道があって、そこを境に雰囲気が変わるような感じです。
そこで目に付いたのは、第二鳥居の両脇にある一対の大きな灯籠です。基壇には戦争の様子を描いたレリーフが埋め込まれています。近くで見ると描写が細かく、作品としても記録としてもよくできていると思いました。
第二鳥居をくぐった先には、神門がどっしりと控えていました。中央の扉に取り付けられた菊の紋章は、大鳥居と同等かそれ以上の迫力があって、神社の存在や格式を象徴しているようでした。
神門の先は、まさに神聖な空間といった佇まいでした。安易に写真を撮影するのが憚られるような雰囲気すらあります。神門からさらに進んで、中門鳥居をくぐった先にある拝殿に着くと、私は厳粛な気持ちで参拝しました。

 

4.遊就館の周辺

拝殿に参拝した後に遊就館の方へ向かうと、何となくほっとして開放感に浸れました。拝殿のあたりの神聖で厳粛な空間に身を置いていたことで、無意識のうちに気持ちが張り詰めていたようです。
遊就館の周辺にはさまざまな像や顕彰碑のほか、幕末期に製造された砲もありました。母の像や軍犬慰霊像、パール博士顕彰碑などの解説を読んでいると、像や碑にこめられた思いが伝わってくるような気がします。海防艦顕彰碑は地図の上に海防艦の模型が載っているようなデザインで、なかなか凝った作りです。
また砲については、何も考えなければ他の像や顕彰碑などと同じように眺めることができる一方、実際に使われていた武器として見ると、本体はかなり重く、破壊力も相当あるのではないか、と思いました。

 

5.神池庭園

最後に、境内の奥にある神池庭園に行ってみました。
庭園は水と緑が豊かで、穏やかで落ち着いていて、境内の他の場所とは違った趣があります。一種のオアシスのような感じです。茶室のそばにある滝と、花崗岩でできた橋が程よいアクセントになっています。
庭園を散策していて、気持ちがリラックスできました。といっても、丸々と太った(というより太り過ぎ)ニシキゴイが水面近くで群がっている様子には引いてしまいましたが…。
さて全体を振り返ってみると、靖国神社は厳粛さがある一方で見どころもたくさんあるので、変に構えずに参拝できる神社だと思います。私が行ったときには若い人や外国人観光客が何人もいて、それぞれが気楽な感じでお参りしていました。


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