南谷寺(目赤不動)

本郷通りに面していて、周辺にはビルやマンションがありながらも、境内だけは喧騒から離れた異空間、といった感じでした。文京区にはこのようなたたずまいのお寺がたくさんあって、それぞれが個性ある空間を作り出しています。さて目赤不動では、初めて知ることがいろいろとありました。門を入ってすぐ右手に掲示板があり、そのなかに三毒についての解説がありました。仏教でいう「三毒」とは貪欲・瞋恚(しんい)・愚痴のことで、私は初めて知りました。解説を読むと、ものの見方や認知を変えれば気持ちが楽になる、という心理学者の主張と似ているような気がしました。このほか長寿十訓などの解説もありました。また不動堂の横には江戸五色不動の所在地を記した石板があります。私は目黒・目白・目赤の不動尊を知っていましたが、目青不動と目黄不動は知りませんでした。機会があれば、目赤以外の不動尊にも足を運んでみたいと思います。
By アオキりさ (40代女性) 2016年3月半ば