宝樹院

宝樹院には初めて行きました。中央浄水場の隣の目立たない場所にあるお寺です。普段は浄水場の前を車で通り過ぎるだけなので、お寺があることに全く気付きませんでした。道路から山門に向かう参道の右側には梅の木が並び、左側には六地蔵があって、その背後に梅の木が並んでいました。梅は白梅が多いながらもいろいろな品種があり、盛りを過ぎたものもあれば、まだつぼみのものもありました。六地蔵は1か所に6体がまとまっているのではなく、数メートルおきに1体ずつ並んでいるところが珍しいと思います。それはともかく、参道の梅並木と六地蔵はなかなか絵になる光景です。山門をくぐると正面に本堂があり、その左手の小高くなったところに古い石碑が見えました。渋川公墓です。周辺はよく整備されていて、新しい卒塔婆が立てられ、新しい花が供えられているところから、数百年たった今でも大切にされている様子がわかります。さて境内を一通り回ってお寺を出ようとしたら、2匹の猫が目に留まりました。お寺に行くと、私はどういうわけか猫によく出会います。猫を飼っているわけでもなければ、猫に好かれるわけでもありませんが―。本堂で渋川公墓の方を向いて並んでいる猫は、どこかユーモラスな感じでした。全体を振り返ってみると、目立たない場所で意外な発見をしたような気がします。
あおきリサ (40代女性) 2017年2月下旬


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