高台にある境内はとにかく静かで、散策するだけで無の境地に没入できるような感じがしました。古い木造のどっしりとした仁王門や本堂と、新緑との対比が絶妙な色合いを醸し出しています。枯山水を思わせるような庭は、きれいに掃き清められています。また墓地の一角に見晴らしのよい休憩スペースがあり、そこから見る風景もなかなかよかったです。本堂の横にはアジサイがたくさん植えてあったので、花が咲く時期になるとまた違った趣を見せてくれるのではないかと思います。6月ごろに機会があればまた足を運んでみたいです。さてもったいないと思ったのは、本堂の裏手にある百庚申塚が非公開だったことです。お寺の一番の見どころといえるし、和光市の文化財にも指定されています。公開しないのは、何らかの理由があるからでしょう。その一方、SNSで何でもかんでもオープンにしたがるような昨今の風潮とは一線を画する、毅然としたものが感じられました。
By アオキ リサ (40代女性) 時期:2016年4月後半
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