毎年、1月1日は、親戚の家の近くにある、所澤神明社に初詣に行きます。わたしが中学受験を9日後に控えていた2010年の1月1日も、家族みんなで初詣に向かいました。所澤神明社は地元の人が初詣に集まる場所です。わたしも長い列に並び、お賽銭を入れて、神様に第一志望合格を願いました。いつもなら、参拝した後は帰宅するのですが、その時はわたしが受験を控えていたため、合格祈願に絵馬を奉納していくことになりました。父親が絵馬を買って、ペンとともに渡してくれました。わたしはその絵馬に、第一志望校の名前と、「絶対合格!」と書きました。書き終えて母親に見せると、母親は悲鳴をあげました。なぜなら、わたしは第一志望校の学校名の漢字を間違えてしまったからです。しかし、もうどうすることもできず、そのまま奉納しました。わたしはこの絵馬の誤字のせいで受験に失敗してしまったらどうしよう、と心配に思っていました。しかし、一緒にお参りに来ていたわたしの祖母が、「ここのおしんめさまは優しいから大丈夫よ、あんたが頑張れば見ててくれるよ」と励ましてくれました。そして、神明社から駐車場に向かう道に並んだ屋台で、かわいいピンク色の袋に入った綿あめを買ってもらい、わたしは少し元気になりました。所澤神明社で絵馬を書いてから9日後、わたしは第一志望の中学校を受験しました。テスト後に自己採点すると算数が30点で、塾の先生には落ちるだろうと言われました。わたしはとても落ち込みました。しかし翌日、合格発表を確認すると、合格していました。塾の先生も驚く、大逆転合格だったそうです。祖母の言った、「ここのおしんめさまはやさしい、頑張れば見ていてくれる」といった言葉は本当だったと子ども心に思いました。所澤神明社には、それからも毎年行っています。
あおわし (10代女性) 2010年の1月1日
合格祈願の絵馬に誤字 (所澤神明社 所沢市宮本町)関連ページ
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