清泰寺

清泰寺は見性院(武田信玄の娘。徳川二代将軍秀忠の第四子、幸松丸[のちの保科正之]の養育にあたった)の墓所があるお寺として知られています。見性院の墓所は、広めの区画に三ツ葉葵の門扉と江戸時代に建てられた墓石があって、身分の高い人のお墓らしい佇まいを見せています。でもそれ以上に面白いと思ったのは、境内を垣根のように取り囲む庚申塔です。江戸時代に建てられたもので、約350基あります。同じような形と大きさの庚申塔がこれだけ並んでいる様子は、他では見られないと思います。庚申塔の中には2基だけ他と違う形のものがあり、そのうちの1基、自然石でできた庚申塔は、おびただしく庚申塔が並んでいる中で程よいアクセントになっていました。他方でもう1基、青面金剛像が浮き彫りになった庚申塔は、木の陰に隠れていて見つけにくかったです。いずれにしてもおびただしい数の庚申塔は、清泰寺のユニークな見どころだといってよいでしょう。
あおきリサ (40代女性) 2017年3月上旬


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