万年寺

見沼代用水や見沼田んぼの歴史を語るうえで欠かせないのが、さいたま市見沼区片柳の万年寺です。お寺は全体的に素朴な雰囲気で、周囲に広がる田んぼと一体になって、歴史を今に伝えているような感じがしました。朱塗りの山門を入ると、左側に見沼代用水開拓の功労者・井澤弥惣兵衛為永の頌徳碑があります。解説によると、現在でも見沼で工事を行うときにはこの碑に参拝して安全祈願をするそうです。碑には花が供えられていて、井澤弥惣兵衛為永の功績の大きさがうかがえました。頌徳碑の右隣には大きな地蔵があって、それを取り囲むようにたくさんの小さな地蔵が並んでいます。他のお寺ではほとんど見かけない構図なので、井澤弥惣兵衛為永の陰に隠れた、万年寺のユニークな見どころではないかと思います。
あおきリサ (40代女性)2017年1月中旬


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