正眼寺

案外ユニークな見どころがある
武州川口七福神の寿老人で、ララガーデン川口のすぐそばにあります。このお寺でユニークだと思ったのは、本堂の外の六地蔵堂や寿老堂などにガラス戸があり、石像が雨風に直接さらされないようになっている点です。供物は建物の中に備えられていて、一般の人はお供えができず、お寺の関係者が定期的に交換しているようでした。また古井戸の跡地をロープで囲っていて、「古井戸の供養をしておりますので立ち入り禁止です」という立札があったところも面白いと思いました。供養するのは人や道具だけではなかったのか…。このほか「廻転七福神」も見どころの一つといえるでしょう。七福神が彫られた球を背負った亀の像です。ただ残念に思ったのは、十六羅漢とお光観音に覆いがかけられていて見られなかったことです。とはいえこのお寺の全体的な印象として、規模はそれほど大きくないにもかかわらず、ユニークな見どころが案外たくさんあるような気がしました。
体験時期:2015年8月後半

 

お光観音も六地蔵も不動明王も冬服を着ている! (正眼寺 埼玉県川口市宮町)
今回は、お光観音の像を初めて見ることができました。観音像は覆いが外されて、像そのものは見えるようになっていましたが、全身が青っぽい色の衣にすっぽりと覆われていて、顔だけを出していたのです。これからだんだん寒くなるので、観音様も冬服を着るということなのでしょう。衣を身に着けていたのは観音様だけではありません。入り口にある六地蔵と、山門を入ってすぐ左側にある不動明王は、どちらも赤い衣を全身にまとっていて、顔だけを出していました。前回お参りした時は夏だったので、六地蔵は全身を衣に覆われていなくて、赤い帽子と前掛けだけを身に着けていました。だから衣を着るのは冬の仕様ということになるのでしょう。このように季節感と遊び心のある演出には、意表を突かれたと同時に、思わずクスッと笑ってしまいました。

 

体験時期 2016年11月中頃

 

アオキ・リサ (40代女性)


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