この神社は神職が常駐せず、他の神社の兼務社になっています。それにもかかわらず、境内はきちんとした感じがありました。歴史の古さや格式を感じさせるような雰囲気といってもよいでしょう。1861年建築の本殿以外は建物が全体的に新しいですが、由緒正しい神社といった趣があります。だからといって堅苦しいわけではなく、むしろ穏やかな空気が境内を漂っていました。この「きちんとした感じ」は、889年に奈良から勧請したこと、根岸村の鎮守として村社に列せられたこと、毎年の例大祭に神社本庁献幣使の参向があることなどから来ているものだと思います。
さてこの神社の駐車場は、近くの公民館や体育館との共用です。神社が公共施設と駐車場を共用するというのはある意味でユニークといえそうですが、駅から遠く離れた場所で、限られた土地を有効に使うための一つの工夫ともいえます。
Lisa Aoki Oct 2017