参道を進んで石段を上ると、古い木造の八脚門に着きます。宝厳院の仁王門です。仁王門の正面には金剛力士像、背面には風神像と雷神像が安置されています。一見すると厳めしさや威圧感はありますが、それでいながら周辺の住宅地に違和感なく溶け込んでいました。門を入ると左側に鐘楼や弘法大師像などがあり、右側に本堂があります。高台にある本堂の相輪はとにかく目立ち、車道や住宅地からも目につきやすいくらいでした。さらに進むと車道があり、そこを渡った先に薬師堂があります。私が行った日は天気が良く、境内はとても静かで、いるだけで気持ちが落ち着きました。お寺の場所がわかりにくく、探すのにちょっと苦労しましたが、境内の静けさでその苦労も吹き飛びました。
By アオキ リサ (40代女性) 2016年2月