羽尽神社

羽尽神社は素朴で小ぢんまりとしていながらも、歴史が感じられる神社です。羽尽神社の境内には嘉永7(1854)年の銘がある鳥居や、江戸時代に武蔵一宮氷川神社から部材を譲り受けて移築したと伝えられる本殿、御神木や猿田彦の石碑などがあります。本殿の裏側には浅間大神の石碑や達磨大師の像、石神の祠があり、意外なところで意外なものを見つけたような気分になりました。また羽尽神社には埼玉県の指定有形文化財「秋草双雀鏡」が奉納されていますが、見ることはできませんでした。この神社でユニークだと思ったのは花壇です。そこには「はぎ 大黒天」「くず 布袋尊」「ふじばかま 弁財天」というように、秋の七草と七福神の名前が書かれた札がありました。私が行った3月初旬には草花が育っている気配はありませんでしたが、これから芽を出して成長していくことでしょう。後で調べてみたところ、秋の七草と七福神を結びつけるのは、東京都あきる野市の武蔵五日市七福神や埼玉県深谷市の深谷七福神でも行われているようです。どの草花をどの神様に当てはめるかは、地域によって異なるようですが…。
あおきリサ (40代女性) 2017年3月初旬


----------------------------------------------------