源長寺

お寺の駐車場に車を止めると、2匹の猫がいきなりやってきて、ボンネットの上に寝そべりました。車の中からフロントガラスをたたいても、一向に降りる気配はありません。半分遊び、半分脅しで車の中からカメラを向けると、猫は微笑みかけるような感じでカメラを見ています。「こいつ、カメラを意識しているのか…」私はチャンスと見てシャッターを押しました。でも車の外に出て猫にカメラを向けると、1匹はびっくりしてボンネットから降りましたが、もう1匹は相変わらず寝そべったままです。「しょうがない。車に危害を加えなければ、それでよしとしよう」私は猫を放置して、境内を散策することにしました。境内では、本堂や板碑、関東郡代・伊奈氏の墓所いった要所に詳しい解説が付けられていて、読んでみるとなかなか面白かったです。源長寺は伊奈氏の菩提寺でしたが、1792年に伊奈氏が改易となった後に衰退し、1970年代以後に第二十四世(先代)住職によって再建されたそうです。解説が面白かったのは、源長寺のそうした歴史や先代住職の功績を反映しているからだと思います。さて散策を終えて駐車場に戻ってみると、猫たちは依然としてボンネットの上に寝そべっていました。さすがにそのままでは車を動かせないので、猫に車から離れてもらったうえで、車を発進してお寺を出ました。振り返ってみると、何とも面白く、かつ奇妙な体験をしたものです。
By pingpongbooks40代女性 時期:2015年10月後半


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