入鹿神社でもお参り!

入鹿神社でもお参り! Takomin 参拝記 4/5

入鹿神社

大日堂から今度はお隣の入鹿神社へお参りします。この二つの建物がある敷地の入り口にはわりと大きな鳥居がありますが、この鳥居は神社のものなのでしょうね。この鳥居は少し手前からでも目立ちますから、ここに来る時の良い目印になるでしょう。
入鹿神社というと、あの有名な蘇我入鹿をお祀りした神社ですが、蘇我入鹿を祀っているのは、全国でもこの神社だけだそうです。もともとこの地は曽我氏ゆかりの地であり、曽我氏につながる地名も残っているそうです。隣町には蘇我馬子が創建したといわれる「宗我都比古神社」もあり、曽我氏の始祖をお祀りしている神社だそうです。
なお、明治時代に入ってからは、政治的な意味合いもあり、スサノオノミコトをお祀りして、神社の名前も地名からとって鋼神社にするように政府に言われたそうです。しかし地元の人々はそれに反対して、入鹿神社と呼び続けたそうです。日本書紀に基づいた「曽我氏逆賊説」があるので、天皇陛下に対しての配慮の意味も込めてそういった指示が出されたそうですが、この地の人々はそれをよしとはしなかったのですね。その心意気に感動してしまいます。


入鹿神社

この神社のご神体は、蘇我入鹿の木造坐像とスサノオノミコトの木造立像ですが、蘇我入鹿には伝説があります。
神社の言い伝えによると、乙巳の変(645年6月12日)蘇我入鹿が中大兄皇子や中臣鎌足に倒された時、その首が何とこの小鋼町に飛んできたと言われています。そのため、首から上の病に霊験あらたかだといわれ、特に頭痛に悩む人にご利益があると言われています。家族に頭の病に悩む人がいるので、そのお願いもお参りと一緒にしてみましょう。
この神社は、昭和55年に橿原市の指定文化財としてしていされていますが、近年老朽化が進み、昭和61年度には解体工事が行われたそうです。
この神社を、地元の小鋼町の人々は本当に大切にお祀りされてきたのですね。



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