家族がハイキングに行きたいと言い出したので、日帰りで手軽に行ける定番コースの中から鷹取山を選びました。私は子供の頃に行ったことがあったのですが、コースの途中にあるお寺のことはすっかり忘れていました。 最寄りの神武寺駅から少し歩くと、すぐにうっそうとした山道になります。30分ほど登ったところで道が平坦になり、そこで突然、歴史を感じさせる重厚な楼門が視界に入ります。江戸時代中期に建立された、この楼門だけでも見る価値があると思います。本尊のある宝珠殿は立入禁止ですが、三十三年に一度しか開帳されない秘仏の安置された薬師堂は参拝が可能です。薬師堂は文禄三年の建立とのことですから、安土桃山時代の終わり頃です。他にも惣門や鐘楼、地蔵堂など、見るべきものがいくつかあります。周囲は人影が少なく、木々に囲まれた境内は静かで、荘厳な雰囲気に満ちています。 神武寺を後にすると間もなく、次のポイントはロッククライミングの練習場として有名な鷹取山のエリアに入ります。ここには岩山を削って作った磨崖仏があり、その大仏なみのサイズには圧倒されます。お弁当は鷹取山公園内の、見晴らしの良い広場で食べるのがベストでしょう。帰りは別方向にある追浜駅に出るルートを選びました。
Ｋ・オカリナ (50代男性) 2014年11月下旬頃
最寄りの神武寺駅から少し歩くと、すぐにうっそうとした山道になります。30分ほど登ったところで道が平坦になり、そこで突然、歴史を感じさせる重厚な楼門が視界に