御霊神社

いったいどこにあるのか? 

江ノ電長谷駅を降りて、海とは反対方向へ歩くと、御霊神社の案内を見かけます。その一方で海側の道を極楽寺方面へ向かっても、御霊神社の案内が目に入ります。
「いったいどこにあるのか?」
疑問に思った私は、極楽寺と成就院にお参りした後、長谷駅へ向かう途中で御霊神社に立ち寄ってみることにしました。
御霊神社は、長谷駅と極楽寺駅の間の線路沿いにあります。踏切を渡るとすぐに鳥居があって、そこをくぐると境内です。踏切のすぐ先に鳥居があるとは、なかなかユニークだと思います。
鳥居の右手には、鎌倉市の天然記念物に指定されている大きなタブノキがあります。左手には境内社や石碑があり、それなりに規模が大きい神社だということがうかがえました。

 

稲荷社と秋葉神社

次に、鳥居を入って左手にある境内社にお参りしました。稲荷社と秋葉神社です。稲荷社の赤い鳥居は1基だけでしたが、それでも十分目立ちます。秋葉神社は、明治時代に当時の坂ノ下村で起きた大火をきっかけに勧請されたとか―。こうしたエピソードを読むと、地域の歴史の一端がわかり、当時の人々の息遣いが感じられるようで、なかなか興味深いです。
秋葉神社の隣には、古い石碑がありました。さっと眺めて、とりあえず写真を撮るだけにとどめておきましたが、後で写真をよく見ると、どうやら御霊神社の大鳥居にちなんだ石碑のようです。
その後石段を上って拝殿へ向かいました。途中に有料で観覧できる収蔵庫がありましたが、閉館時間が近付いていたので今回は見送ることにしました。

 

心が和むメッセージ

拝殿に着くと、参拝者に向けたメッセージが目に留まりました。「五月(さつき) 風薫る五月です 忙しい毎日ですが 五月晴れの空を見上げて 深呼吸しませんか」と書かれています。私が行ったときはあいにく五月晴れではありませんでしたが、それでも緑に囲まれた拝殿でこのようなメッセージを読むと、ほっと心が和みます。
拝殿の左手には、弓立の松や神輿庫があります。弓立の松は、御霊神社の祭神・鎌倉権五郎影正が弓を立てかけたと伝えられる松の木を切ったものです。神輿庫には例大祭の宮神輿や、境内末社・石上神社の大神輿が納められています。
拝殿の左手からさらに奥へ進むと、たくさんのアジサイが植えられていました。斜面を利用して階段状に植えてあるので、花が咲く時期には、他では見られないユニークな眺めになると思います。

 

古くから伝わるものがいろいろ

拝殿の左手から、神輿庫やアジサイを眺めながら建物の周囲を時計回りに進むと、やがてたくさんの境内社が目に入ります。金刀比羅社、石上神社、地神社、御嶽社、第六天社、祖霊社です。いずれも拝殿の右手にあたる位置にあります。
御霊神社のある坂ノ下地区の守護神を祀る地神社や、戦没者を祀る祖霊社からは、地域の歴史が伝わってくるような気がします。また御嶽社の石碑を見ていると、昔の御嶽信仰がうかがえます。
拝殿右手の一帯には、境内社に加えて庚申塔、夫婦イチョウ、袂石、手玉石など古くから伝わっているものがたくさんありました。樹齢約400年の夫婦イチョウは5月中旬の時点であまり葉をつけていませんでしたが、これから葉が生い茂ると、境内に生えているタブノキに勝るとも劣らない迫力が出ると思います。また庚申塔を見ていると、地域の人々の暮らしぶりや信仰ぶりがしのばれます。

 

位置関係がわかった

実は御霊神社には、江ノ電の踏切のそばにある鳥居のほかに、拝殿の右手、夫婦イチョウの近くにも鳥居があります。そこで私は拝殿右手の鳥居を出てみることにしました。「この鳥居を出るとどこへ行くのか?」という疑問を持ったからです。
鳥居の先は、住宅に囲まれた細い道でした。ところどころに御霊神社への案内があります。案内をたどりながら歩いていくと、長谷駅の改札前の通りに出ました。
この瞬間、位置関係がわかって疑問が解消しました。海側の案内に従って御霊神社へ行くと、江ノ電の踏切のそばにある鳥居に着きます。他方で海とは逆側の案内に従うと、拝殿右手の鳥居に着く、というわけなのです。
疑問が解けてすっきりしたところで、私は長谷駅から江ノ電に乗って帰途に就きました。

 

Lisa Aoki May 2017


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