明治の開拓時代に創建された帯廣神社では、毎年9月23〜25日に秋季例大祭が行われます。全国的にはあまり知られていない地域のお祭りなのですが、最終日に「流鏑馬奉納」があると聞いて行ってみました。流鏑馬は各地で見られますが、この神社で行われるのは「どさんこ流鏑馬」です。「どさんこ」はご存じの方も多いと思いますが、北海道原産の小柄な馬。初めて間近で見ましたが、ポニーより大きく、ずんぐりして可愛らしい印象です。まずは江戸時代の鹿皮の装束をまとった射手たちが、朱色のお飾りをつけたどさんこにまたがってコースを一巡。そしていよいよ流鏑馬が始まります。小さなどさんこが、いきなり全速力で走り出し、射手が弓をひいて的を狙います。パーン!という音と共に的が割れると、見物客は拍手喝さい。射手はすぐに次の矢を背中から取り出して、2番目の的を狙います。これを何人かの射手が交替に2度挑戦するのですが、とにかくかっこいい!それに真剣な顔で一生懸命走るどさんこは、とってもチャーミングです。このどさんこ流鏑馬は、帯廣神社鎮座100年を記念して平成22年に始まったのだそう。歴史はまだ浅いのですが、北海道ならではの流鏑馬として長く続いてほしいと思います。ちなみに境内に入ってすぐ左手にある馬の像は、歌手中島みゆきさんの祖父で元帯広市議会議長の中島武市氏が寄贈したものだそうです。神社のすぐお隣には、みゆきさんやドリカムの吉田美和さん、アナウンサーの安住紳一郎さんも通った地元の名門校、帯広柏葉高校のグラウンドが広がっています。帯広駅からは2キロくらい離れていますが、自然豊かで居心地のいい神社でした。
pooske (60代女性) 2016年9月の例大祭の体験
どさんこ流鏑馬奉納を見に帯廣神社へ (帯廣神社 北海道帯広市)関連ページ
- 帯廣神社で外国人と正式参拝 (北海道帯広市)
- 正式参拝では、静寂な雰囲気の中、鈴の邪気払いに始まり、榊をささげて一人づつお祈りをさせていただき
- 七五三のため、神社へ。 (帯広神社 北海道帯広市)
- 少期を過ごしたのは北海道の小さな町。 帯広市というところで一番大きな神社、帯広神社に行きました。 私はその頃無理もないですが「しちごさんってなあに?」という感じで