今年、親族の墓を撤去することになり、何事もなく進むようお寺にお参りに行ってきました。霊山寺は四国八十八ヶ所の一番札所の為、お遍路さん用品の店が入り口前にあったり、大型バスが止められる駐車場があったりします。本堂に入ると中は昼でも薄暗く、なんというか厳かな気分になります。脇の方にお守り売り場があったので、お守りを一つ買いました。売り場に居た方はお寺に住んでいるのか働きにきているのか分かりませんが、とても穏やかな雰囲気の５０代くらいの女性だったと思います。お守りを買ってから、いざ賽銭箱の前に立つと静かな衝撃を受けました。賽銭箱の前には何人もの行方不明者の写真が貼られていたのです。霊場巡りは日本中から様々な人が来るため、何かの手がかりを求めて家族の人が貼らせて貰っているのだと思います。私は他の霊場にも行った事があるのですが、そんな写真が貼られていたのは霊山寺だけだったので、すごく印象に残っています。数え切れない人達が色んな思いや願いを抱えながらこの本堂で手を合わせていったのかと思うと、歴史の重みを感じました。
By そらまめ (30代女性) 時期201４年10月頃
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