弘法大師によって弘仁6年（815）に開かれたと伝わる四国八十八カ所霊場。 第一番、竺和山 霊仙寺（りょうぜんじ）。 八十八カ所全てを巡るために、多くの人が一番最初に訪れるお寺。1200年のときを重ねて誰もがいろいろな想いを胸に、結願成就を願い山門を潜る。かくいう私もその一人。 前日までに巡礼の準備をして、午前7時前には本堂へ。なぜなら朝7時から納経をしてくれるので、それまでに本堂と大師堂で般若心経を奉納しておくのです。一日に少しでも多くのお寺をお参りしたいので、毎朝6時30分頃にはお寺に到着します。 献香台と言っていいのでしょうか。お線香をたてる場所ですが、時間帯や各お寺によっていろいろな姿が見えます。朝一番は綺麗に灰が整えられており、遅い時間になると線香が針山の針のようにザクザクにささっていたりします。一本も線香の立っていない灰に最初に線香をあげるのは、何故か嬉しくなってしまうものです。納経を済ませた後は、お寺の境内を見て二番札所へと向かいます。 私は車での八十八カ所巡礼でしたので、今から始まる一週間の第一歩に心を引き締めて境内にある池を眺めたのを覚えています。
By 沙依40代女性
体験時期:2001年3月
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